2024/09/13 解決事例
【解決事例】元交際相手に対する慰謝料が認容された事例
相談前の状況
依頼者(女性)は、元交際相手から長期間にわたるDV(ドメスティック・バイオレンス)や精神的な虐待を受けていました。交際初期は穏やかな関係でしたが、次第に暴力や罵倒が頻発し、特に別れ話を切り出した際には、その暴力が激化しました。依頼者は当初、交際していたこともあり「いつか改善するだろう」と思って耐えていましたが、暴力が日増しにエスカレートしていく中で、身体的・精神的な限界に達しました。
特に別れを告げた際には、暴力による怪我を負い、心身ともに疲弊しきった状態で、友人や家族にも相談できず、孤立無援の状況にありました。最終的に、恐怖と疲労から一刻も早く助けを求める必要性を感じ、意を決して弁護士への相談に踏み切りました。
相談後の対応
依頼を受けた当事務所では、依頼者から詳細な事情を聞き取り、まずは精神的・肉体的な被害をしっかりと証拠として残すことを優先しました。依頼者が受けた暴力については、医師の診断書やSNSでのメッセージなど、できる限りの証拠を集めました。
その後、相手方に対し、示談による解決を試みるため、慰謝料の請求を行いましたが、元交際相手は当初、暴力を認めず、慰謝料の支払いを拒否しました。そのため、依頼者の意向を踏まえ、裁判所に訴訟を提起することになりました。
訴訟の過程で、元交際相手は次第に不利な立場に追い込まれました。裁判所に提出した証拠の信憑性が高く、依頼者が長期間にわたり深刻な被害を受けていたことが明らかになったからです。また、依頼者の証言も具体的かつ一貫しており、信頼性の高いものでした。
その結果、裁判の途中で元交際相手側が和解を申し出る形となり、最終的には適正な金額の慰謝料が認容され、示談による解決が成立しました。この和解により、依頼者は金銭的な補償を受けるだけでなく、精神的にも安心して生活を再建することができました。
担当弁護士からのコメント
今回のケースでは、依頼者が長期間にわたってDV被害に苦しみながらも、勇気を持って弁護士に相談してくれたことが、解決への大きな第一歩となりました。特にDVのケースでは、被害者が自らの被害を認識しても、相手への恐怖や自己責任感から行動をためらうことが少なくありません。
しかし、法的手段を取ることで、被害者が精神的・物理的に安心できる環境を取り戻すことは可能です。今回も証拠収集が重要なポイントとなり、確固たる証拠をもとに相手方に適切な責任を負わせることができました。今後も同様の被害に苦しむ方々が、早い段階で相談し、適切な法的サポートを受けられるよう支援していきたいと思います。
弁護士への相談は早ければ早いほど、被害者自身の精神的負担を軽減し、問題解決への近道となります。もし同じような被害に遭っている方がいれば、まずは相談していただきたいと思います。
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